トップ > プロジェクトトップ

ジャルジンプロジェクト

 グローバリゼーション時代に入り、人類の抱える異宗教、異文化、異民族間の不寛容性は国際紛争、国際テロリズムにまで峻烈化し、急拡大する貧富の格差(南北問題など)が、その増大に追い打ちをかけています。
 さらに今日の性道徳の紊乱(びんらん)と家庭崩壊、そして個人主義・物質主義の澎湃(ほうはい)は、人間社会の根幹を揺るがすまでに至ると同時に、一つしかない地球の環境汚染と公害などをも産み出すことで、人類の存在自体を威嚇しています。
 全人類は過去のどの時代よりも、宗教文化、民族、国家間の壁を超えて互いを尊重し、協力しあい、愛する実践運動を必要としています。さらには、自然を愛し大切にする環境保護運動が切実に必要とされる時でもあります。


プロジェクトの目的と概観

地球環境面での最重要国であるだけでなく、自国内に第一世界と第三世界を併せ持つといわれるブラジルは、上述の諸問題に直面するいわば世界の縮図のような国と言えます。
本プロジェクトは、ブラジル内陸部に位置する貧困地域マットグロッソドスール州において、教育・文化事業、医療事業、慈善奉仕活動、エコツーリズム事業などを推進することにより、上述の諸問題の改善と地域発展のモデルケースをつくることを目的としています。

1.教育・文化事業
 保育幼稚園から高等学校までを設立運営。州内30か都市への活動支部設置、家庭倫理の啓蒙活動をはじめ、英語教室やチェス教室などの教育文化活動を展開。

2.医療事業
 州内の約30市町村へ29台の救急車寄贈。日米韓の医師ボランティアによる医療奉仕活動。州南西部ジャルジン地域での医療検診所の設立運営など。

3.慈善奉仕事業
 各市町村の貧困地区への食料配布、海外からの古着寄贈など。

4.環境保護ならびにエコツーリズム事業
 「パンタナール保護と持続的開発に関する国際会議」を通してのパンタナールの環境保護に関する啓蒙活動。持続的発展に適う産業育成事業としてのエコツーリズム開発など。