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1.教育文化事業  


ブラジルの地域格差にリンクして存在している教育の質的格差は、貧困地域出身の子女の可能性の目を摘む原因となっています。地域の自立的発展を促す上で、「国家百年の大計」といわれる教育分野での援助は必要不可欠といえます。

私たちは、先進国レベルの教育提供を目指して、マットグロッソドスール州ジャルジン市郊外の農場Fazenda New Hope内に、地域随一の施設を誇る学校Centro Educacional New Hopeを建設しました。

世界40カ国からの青年ボランティア団の参加をもって、1997年3月に開始された建設作業は、地域の雇用創出にも貢献しながら、1年余の歳月をかけて完成しました。

学校建設のようす

私たち松浦夫婦も建設作業に参加しました
(写真左)

世界40カ国からの青年ボランティアたち
(写真右)


まず1999年2月に保育幼稚園ならびに小中学校が、さらに2001年2月には高校が開校しました。(2004年度から、保育幼稚園はGuia Lopes市内に移転)

私たちは、教育は知識面と道徳(情操)面の二側面の観点が不可欠であると考えます。これら二つの関係は、人間の体と心との関係に通じるがゆえに、互いに補完的であるといえるでしょう。現代の道徳性を軽視した知識偏向教育は、現代人の個人主義傾向に拍車をかけるものであり、様々な社会問題の遠因ともなっています。

農場の自然豊かな環境の下、「愛天、愛国、愛人」を教育理念として運営されているCentro Educacional New Hopeは、開校から5年を経た2004年3月現在、地域最高の学校として非常に高い評価を受けています。

Centro Educacional New Hope

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学校

校舎

体育館

保育幼稚園

保育幼稚園

エマ(旧公館前)

アララ(建設期)

夕日

夕日*

宿舎上空の月*
*写真提供:勝野清徳氏



コンベンションセンター
同農場内には、6棟の校舎と12棟の宿舎などに加えて、コンベンションセンター(3000名収容)が併設されています。
同コンベンションセンターは1998年7月1日の竣工以来、地域の家庭崩壊に歯止めをかける家庭倫理啓蒙セミナーをはじめとした、各種会議等のイベントに利用されています。

1999年末以降順次、州内の30か都市に教育文化活動の拠点を設けました。現在、その各支部で、家庭倫理啓蒙をはじめとした各種文化活動、チャリティ活動が行われています。1998年以来、私たちが提唱する家庭倫理啓蒙のメッセージは、すでに州民10万人以上に伝えられています。